前回の記事に続き、「転生王女と天才令嬢の魔法革命 第2話」の感想です。第2話の最後は、寝室でのアニスとユフィーの会話です。ユフィーとグランツのやりとりに続き、ちょっぴはまたしても第2話で涙してしまいました。
国王オルファンス、グランツの前で、ユフィーはアニスから「ユフィリア嬢を助手としてお招きしたいのです」と言われたものの、「なぜ自分が助手に選ばれたのか」釈然としなかったようで、アニスにそのことを問います。そして、アニスの言葉にユフィーはこらえていたものを我慢できなくなり、唇をぎゅっとかみしめ、アニスの胸に自分の顔を寄せるというシーンです。ユフィーは精一杯努力をしてきたにもかかわらず、公衆の面前で婚約を破棄されたことで、精神的にとても追い詰められていたのだと思います。そんなユフィーの気持ちを汲み取り、やさしい言葉をかけるアニス。何だか、とても心があたたかくなるのを感じました。アニスの「魔法使いは、誰かを笑顔にするために魔法を使うものだから。」というセリフを聞いて、ちょっぴの感動はピークに。ちょっぴはこのシーンを見ながら、ティッシュを手に取り、頬を伝う涙をぬぐっていました。このセリフは、アニスの魔法に対する思いが詰まった作品のテーマを最も良くあわらしているものだと感じています。以下、そんな二人の会話を書き起こしたものです。
[ユフィー] あなたは何なのですか?
[アニス] 何とは。。。
[ユフィー] 今日だけでもわかります。アニス様はかしこくて、大きな夢があって、きっと一人でも誰より自由に生きていける。なのにどうして、助けてくれたのですか?友人だったわけでもない、私なんかを。
[アニス] 理由はいろいろだよ。個人的な好意もあるし、打算だってある。けど一番はね、ユフィーが完璧だったから。
[ユフィー] えーと?
[アニス] ユフィーはいつだって冷静に感情をコントロールしていた。夜会であんな目にあっても、まだ強く、正しくあろうとして。まさに完璧な公爵令嬢。だからかな。ほうっておけなくなっちゃった。
[ユフィー] 意味が分かりません。完璧だから、ほうっておけないのですか?
【アニスの笑い】
[アニス] 自分でちゃんと笑える娘なら、好きにすればいいよ。でも今のユフィーには、それができていないように見えた。
【瞳を潤ませながらアニスを見つめるユフィー、アニスはユフィーの手をとる】
[アニス] 私が本当に自由だとしたらね?そういう不自由な娘には、どうしたって手を伸ばしたくなっちゃうよ。
[ユフィー] それだけのことで、わざわざ。
[アニス] それだけのことが、私にはとっても大事なことなんだ。魔法使いは、誰かを笑顔にするために魔法を使うものだから。
【ユフィーの顔を自分の胸に引き寄せるアニス】
[アニス] よくがんばったね。いまはゆっくりおやすみ、ユフィー。
【唇をぎゅっとかみしめ、アニスの胸に顔を寄せるユフィー】
[ユフィー] おやすみなさい。